自らの体験から、VIGLOWAは生まれました。

 

念願の住まいを手に入れた、こだわりの家具も手に入れた、気が付くと壁には何もない...百貨店、ギャラリー、DIYストア、インテリアショップを歩きまわったけれど、ほしいアートが見つかりませんでした。難解な現代アートか、北欧調のテキスタイルをパネルにしたもの、ポスターなどが多く、その中間がなかなか見つかりません。インテリアの洋書を見ると、おしゃれで洗練された本物のアートがどこの家にも飾られています。日本は家電メーカー大国なので、どこの家にも数十万円もする黒い大型テレビがリビングに構えていますが、リビングにはあまりアートを飾る習慣がありません。見つからないのであれば、自分で始めようと思ったのがきっかけでした。






インテリアに合うアート  

篠原 英智 Hidetoshi Shinohara

株式会社ヴィグロワ

代表取締役
アートディレクター/グラフィックデザイナー

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)


 

1959年6月7日北海道生まれ。
広告制作プロダクション数社を経験したのち、1991年、株式会社寛斎スーパースタジオへ入社。自社ブランドのマーケティングから商品開発まで幅広くプロジェクトに参加。1993年3月、株式会社スタジオザップ設立。広告デザインの企画制作を中心に「心地良さをカタチにするグラフィックデザイン」を理念に売れる仕組み作りに力を入れる。2011年4月、デザイン会社内にギャラリーヴィグロワオープン。2011月7月、株式会社ヴィグロワへ社名変更。ギャラリー事業部とデザインコンサルティング事業部を同時に運営する。




当社は、1993年に広告の企画制作をメインとした、グラフィックデザイン会社からスタートしました。会社設立後、商業デザインで求められるようになったことは、デザイナーの感性よりもターゲティング、マーケティング、商品コンセプトなどを理解し、消費者の共感を得られるか?ということでした。それを咀嚼したうえでデザイナーのセンスが生かされます。もちろん、世の中には美的センスなど求めていないデザインもあります。ただ、私たちは、デザインを通して何か社会貢献はできないかと思うようになりました。企業のブランディングは提案できるのに自社のブランディングはできていないのは、おかしいのでは?と。


創業後、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フィンランドへ行く機会に恵まれました。そこで、目にしたものは、日本と同じような集合住宅のバルコニーに、まるで誰かがディレクションしたのではないかと思える程、外に向けて一斉に同じ色の花を飾っていることでした。欧米諸国では、道行く人々の心を豊かにしたいと思っているかのようでした。これを目の当たりにした時、社会貢献などと大上段に構えるよりも自分の身の丈に合い、日頃無理のないことから他人に対して思いやる気持ちを持つこともささやかな社会貢献ではないかと気付いたのです。


その体験からデザインの発想の原点は、人々の生活=Lifeから考えることだと確信しました。そこから生まれた自社の理念は、「心地良さをカタチにする、グラフィックデザイン」でした。それ以来、オフィスのミーティングルームにはアートを飾るようになり、デスクには一輪の花を飾り、トイレにもアートを飾るようになりました。夜遅く、コピーライター、フォトグラファー、当社スタッフとデザイン会議をやるときは、間接照明にして、キャンドルを灯しながら、アイデアを詰めていったものです。心地良いデザインを生み出すには、自らが心地良い体験をしていなければ、心地良いモノを生み出すことができないと確信したからです。